Digital Stream
HDCAM VS DVCPRO-HD
この記事は掲載後、四年半以上が経過しています。
一部の記述に現況と合致しない部分があります。ご承知の上、ご参考までに 2011/5
サーチエンジンから直接来られた方はトップページへどうぞ

 
圧縮画素比較 (1920/59.94iの場合)
  DVCPRO-HD HDCAM
圧縮後の輝度記録画素数 1280×1080 1440×1080
圧縮後の色差記録画素数 640×1080 480×1080
記録ビットレート 約100Mbps 約140Mbps
 
 1920/59.94iの場合、 HDの水平有効画素は輝度情報に1920、色差情報にPb/Pr各960画素を割 り当てる(4:2:2)。圧縮はこれに対して行われ、各信号を元にダウンサンプリングし処理画素数を削減する手が用いられる。

DVCPRO-HDは水平1920の映像情報を4:2:2のまま1280画素に縮小、圧縮処理後は周波数特性が2/3に低下する。

HDCAMの場合、輝度情報は3/4の1440画素に縮小、色差情報は元の960画素を1/2の480画素(3:1:1)に削減する。

 輝度情報の周波数特性に関してHDCAMはDVCPRO-HDよりも良いが、色情報の周波数特性はDVCPRO-HDよりも低下する。これをもってどちらか優れているかと比較するのは少々難しい。繊細なHDCAMと力強いDVCPRO-HDといった趣だ。ビットレートが低い分DVCPRO-HDの圧縮手法は優れているように感じられ、映像もまあまあ美しい。HDCAMより色情報の削減を抑えているのは過去の経験によるものだろう。DVCPRO-HDは色信号を重視した分、水平方向の解像度にやや不満が残る結果となっている。

2011/05 追補
視聴環境がHDフルピクセルの大型ディスプレイにほぼ移行した今日では、DVCPRO-HDで撮影された映像にやや甘さを感じるようになりました。全体的に輪郭などが太く感じてしまいます。フルピクセルとなれば色の情報差よりも輝度情報の細やかさのほうに目がいってしまうのですね。Panaのテープ機は720Pとみていいので良く頑張っているほうか。


  PanasonicはDVCPROの展開後、ヨーロッパのユーザーより色情報の削減がきつすぎるとの意見を受け、DVCPRO50を開発した経緯がある。日本人より欧米諸国の人のほうが色に関しては厳しい目を持っているのだろう。HDCAMは歴史が古い分、技術手法も多少時代を感じさせる。これを打開するために上位規格HDCAM-SRを開発したが、一体型カメラレコーダーはまだ作られていない。 販売されれば高価なカメラになるだろうが画質は期待できる。

HDCAM-SR シングルビットレート440Mbit/s、4:2:2サンプリング、10ビットDCT圧縮、1/2.7圧縮
1920x1080記録が可能
倍速記録の場合、映像データレート880Mbit/sでRGB4:4:4を一系統
YPbPr4:2:2を二系統収録

2009/12 追補
NAB2009で、HDCAM SRとして初めてカムコーダが登場した。型番は「SRW-9000」。
発売時期は2009年内で、希望小売価格8,505,000円だそうです。
フルHDで 4:2:2 10bit/24p/30p/60p
オプションボードの追加で、4:4:4記録、1〜60コマのバリアブルフレームレートなどが可能らしい

DVCPRO-HDとHDCAMを圧縮の度合いを面積で比較すると  

字上、DVCPRO-HDは4:2:2、
HDCAMは3:1:1となる?
(公称されている数字は色信号の割合を示しているに過ぎないので、大小での比較は無意味。
HDCAM3:1:1に対してDVCPRO-HDは2.67:1.32:1.32程度と思っていれば間違いない


記録ビットレートは
HDCAM 144Mbps
DVCPRO-HD  100Mbps

   
 信号レベルでの比較は大きな差は無いように思うが、テープ幅は1/2インチ(HDCAM)と1/4インチ(DVCPRO-HD)で大きさには相当な違いがある。HDCAMはBetacamの発展型でベータカセットと同じ体積。カメラのメカは大きいが長年使われてきた安定感がある。アーカイブという観点からみればこのカセットサイズは大きいが局の納品はほとんどがHDCAMで行われている。このサイズのカセットとメカでは民生用へのダウンサイジングは難しい。

1/4インチを使うDVCPRO-HDでは民生用への展開も期待できたが、PanasonicはP2(メモリー記録)への道を選択したため望みは薄くなった。乱暴にいってしまえば初期のDVCPRO-HDというのはDVテープを4倍速で回してHD記録を達成したものだった。その後のDVCPRO-HD EXという最新のフォーマットではLP記録となり2倍速に戻っている。その分トラックピッチはDVの民生機レベルとなり、機器間の相性問題も多少あるように聞いている。

  Varicamなどで記録されたテープはDVCPRO-HDフォーマットで、トラックピッチを半分にしたEXフォーマットではない。これらのテープで問題の出ないEXフォーマット対応デッキで、他のEXフォーマットカメラで録画したテープを再生した場合、そのピッチの狭さから問題が起こりえることが予想される。しかし現場で使用している限りDVCPRO-HDのメカそのものは安定しているように思う。DVCAM、DVCPROの展開時にしきりにトラックピッチの広さを自慢し自社の優位性を説いていた時期もあった。現在このDV民生機よりも狭いトラックピッチをHD記録として普通に使用していることは隔世の感がある。願わくばこれがダウンサイジングされローコスト化したカメラレコーダーが手に入ればと思うのだが、案の定PanasonicはP2化に向けてピッチを上げているようだ。
 
HDX-400の後継、 AJ-HDX900  Varicamに近くなっている。記録はテープにEX。
新型P2カメラ  AJ-HPX2100

DVCPRO-HDでEXフォーマットではない。メモリー記録にトラックピッチという概念は無かったんだ。と今更気が付く。オプション扱いになるようだがH.264ベースのAVC-Intraも使用でき、50Mbpsと100Mbpsのスイッチャブルになるのではないだろうか。 今までのコーデックというものもテープ記録に合わせたもので、メモリー記録やHDD記録となると異なる圧縮方式が採用されるのもうなずける。
 

モニタリング

 現場でのモニタリングは出来るだけ良いモニター環境を用意したい。現在では高品位な液晶パネルが用意されているので、出来るだけこれらを使用するようにしたい。もちろん、それなりに値は張る。

 
 
  プロフィール コンタクト
2006/09/11
サーチエンジンから直接来られた方はトップページへどうぞ