イヴの卵

歌:酒井法子

(1990年11月21日シングルリリース)

 
 

作詞: 及川眠子、作曲: MAYUMI、編曲: 山川恵津子


ずいぶん時が経って、そろそろ時効だと思うので告白するが、かつてアイドル歌手のPV(プロモーション・ビデオ)を撮ったことがある。(そう、普段は地味ーな作品ばかり撮っていることが多いのですが、またチャンスは訪れるかもしれないネ)
 
ま、のりピーの愛称で知られる酒井法子さんですね。収録は1990年(平成2年)の秋頃だと記憶している。
当時はまだフィルムの仕事がメインだったので、このビデオは忘却の彼方にあったのだが、、、
 
2009年(平成21年)、覚醒剤を所持・使用したとして失踪騒動まで起きたことでこのPVのことを思い出した。『お、この子撮ったことがあるな』ということで探すと当時の映像がYouTubeに上がっていた。
 
可愛らしかったよね。
おそらく  Copyright © (株)サンミュージック
 
もう利害関係も薄れたのでバラしてもいいと思うが、実はこの現場、ディレクターの要求が行き届いてなかったようで、美術・装飾に準備不足のところがあった。「しょうがないな」と心の中で呟いてそこは諦め。とにかく現場を動かす作業を始めた。そんな時、この現場ディレクターは準備に対する失策を大声で咎めはじめたのだ。流行歌手のPVなのでプレッシャーが大きかったのかもしれない。それとも何か作戦?か。意図が読めないうちに現場は進む。そんなわけで現場はずいぶん気まずい空気が流れていたのだ。

カメラに自分の顔をさらすのが商売とはいえ、まだ二十歳の娘さん。
精一杯の笑顔を作ってくれる彼女の気分を害さないように、ディレクターがもう少し気を使うべきと思ったのは私だけではあるまい。

結果、忙しい彼女を何とかスケジュール通りに撮ったというだけの現場になってしまって、本編、MA、にも呼ばれなかった。なので完成作品を見たのはこの事件の時が初めてだった。そういえばVHSすら送ってこなかったような。

音楽物は好きなので上手くいけば続けたかったが、このディレクターが私を気に入ることはなかったようだ。
 
 

 
『ああ、こんな編集をしたんだ。編集機でのペイントは当時の流行りだったからね』という技術的な感想に続き『表現しては、あまり良く分からないね』という弱点を見いだしてこの時は終った。流行・後処理に頼った映像は時が流れてしまうと、どうかな?という感じが否めない。
 
今回また有名人の覚醒剤報道が巷に流れて数年前のことを思い出した。当時よりクリップは増えていて、熱心なファンはのりピーのことは忘れてないんだなということを感じた。同時にこのクリップが前にもまして古臭く見えた。もちろん当時の現場を振り返り、予算の関係であまり大したことができなかったことを反省した。
 
彼女自身は執行猶予付の有罪判決を受けたが、私に言わせればダンナの責任が大きい。
もう少ししっかりしている人との縁があったのなら、アイドル歌手としてのキャリアを傷つけることはなかったのにと思う。でもそれが人生か。
 
何が起こるか、わからないですね。
 

 
 
おしまい
 18,March.2016
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