ジェノバの博物館に展示されているニコロ・パガニーニ(1782-1840)のヴァイオリン
Paganini's violin " Cannone" on exhibit at the Palazzo Doria-Tursi in Genova, Italy.
 
1743年製、グァルネリ・デル・ジェス (イエスのグァルネリ または イエズス会のグァルネリ)
Il Cannone Guarnerius of 1743 is an antique violin fabricated by Giuseppe Antonio Guarneri of Cremona. (1698-1744)
紫外線を避けるためか、かなり暗い部屋に展示されている。写真は見やすいように明るくしている。

グァルネリさんてのは一族で人数も多い。クレモナ三大名工の系譜はこんな感じ。

名工ニコロ・アマティの弟子から三代目のBartolomeo Giuseppeさんのつくったのが”del Gesu”

パガニーニのヴァイオリンは1743年製ですから、ジョゼッペさんが亡くなる前年の作ということになります。
 

 
日本ではこのヴァイオリンの制作年は1742年という記述が多いですが、ここでは横にある説明板に従いました。
これによると、パガニーニがフランス人のパトロンから譲り受けたもので、
パガニーニは豊かな音の出るこのヴァイオリンを「カノン」(伊:Cannone)と名付け愛用したようです。
 

今回のロケではクレモナにも行ったのですがヴァイオリン工房などは時間の都合で見学できませんでした。
もっともクレモナが名ヴァイオリンの生産地であったのはデル・ジェスあたりまで。 一度忘れられてしまいました。
クレモナ市の取り組みにより、近年になってからヴァイオリン工房が復活しています。
 
良く見聞きするストラディバリウスのように名前に〜ウスが付くのは
18世紀の慣例に基づき内部のラベルがラテン語綴りで書かれたためなのだそうです。
またグァルネリの作品は、聖ベルナルディーノが掲げた印であるイエス・キリストをあらわす
「IHS」の3文字略語がラベルに記されているためにデル・ジェス(イエスの)と呼ばれています。

かなり、綺麗。 丁寧に修復されている。(1937年に修理) 私が写り込んでいるのはご愛敬。
遺言により「他人に譲渡、貸与、演奏をしない」ことを条件にジェノバ市に寄贈されたもの。
今はパガニーニ・コンテストの優勝者に演奏の権利が与えられるため、
パガニーニの遺言は気の毒にも無視されている。オールド・ヴァイオリンは年に一度でも演奏したほうがいいのでしょう。

 
糸巻き部分は非常にシンプルなつくり。スクロールも地味。

 
ヴァイオリン・ケースも残っている。

悪魔に魂を売ったと噂を立てられ、埋葬拒否までされたヴァイオリンの名人ですが
パガニーニの演奏に感銘を受けた作曲家や音楽家は多い。
 
どんな音がするのか聴いてみたいね。
 
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